北京APECの開催が近付くにつれ、世界は一層アジア太平洋に目を向けている。アジア太平洋地域の安定と発展には依然として多くの試練があり、地域における戦略的相互信頼の不足がその一つだ。原因を突き詰めると、つまり日米両國が中國の臺頭に不安を覚え、自らがリードしてきた従來のアジア太平洋秩序を必死で守ろうとすることだ。両國のマイナス影響は中國の「プラス?エネルギー」と際立って対照的である。

そのため、習近平氏のアジア太平洋新戦略は不信払拭と信頼関係の強化に重點を置かれており、中國の平和的発展はアジア太平洋の安定を促す「プラス?エネルギー」であることを強調するものとなっている。

北京APECの開催が控える中、王毅中國外交部長は10月29日に「北京APEC―中國は準備完了！」を題とした講演を行い、「３つのより積極的」という習近平國家主席の新外交方針を発表。（１）中華民族の偉大な復興という「チャイナドリーム」を実現するために、より積極的に有利な外部環境を作る。（２）中國のチャンスと世界のチャンスをより積極的にリンクし合う。（３）國際?地域問題においてより積極的に責任ある大國としての役割を果たす。さらに、この「３つのより積極的」はアジア太平洋に対する中國外交政策の基本方針だと強調した。